オーダースーツは自由度が高い!オーダーだから!と想像するのは容易いのですが、じゃあ一体、何ができるの?どこまでできるの?というと、できることがあまりにも多すぎてわかりづらいですよね。

それぞれパーツ毎の細かい説明は別の機会にさせていただくとして、こちらではパッと見てわかるリストにしてみました。ご参考にしていただければ幸いでございます。※全てを網羅しているわけではありませんが、大半の仕様になります。

ジャケット

シングルかダブルか
前ボタンの数
衿(えり)の形
袖裏の生地
袖ボタンの数
袖ボタンを重ねるか
袖を実際に開閉できるようにするか
フロントカットと呼ばれる、前身の形
腰ポケット有無またはその形
チェンジポケットという腰ポケット上につく追加ポケット
チケットポケットという内側につく追加ポケット
ベントと呼ばれる、腰の切れ目の形
裏地の選択、または背抜きにするかなどの変更
台場と呼ばれる、内ポケット周りの形
ステッチの有無
ラペルの穴糸色
前ボタンの穴糸色
袖ボタンの穴糸色
ネーム刺繍の有無
またその糸色、字体

パンツ

タックの有無またはその数 ワンタック、ツータック
タック有りの場合の、内向きであるか外向きであるか、インタック、アウトタック
裾シングル、ダブル、モーニングカット
ステッチの有無
シロセット加工(形状記憶)
ベルトへの負担を軽減するフラシーループという追加ループ
シックの有無 お尻周りの強度アップ
ループの有無や数
ピンループ ベルトバックル止め

ベスト

シングルかダブルか
衿の有無またはその形
前ボタンの数
背中を裏地か表地にするか
尾錠の有無
ステッチの有無

さいごに

ここまで書きましたが、細かいことを言えばもっとあります。
もちろん仕様以外でも、体型補正ができる箇所だっていくつも存在しますし、お店ごとに選べる箇所が多少ことなることもあるかと思います。

ここまで見ていただければお気づきかもしれませんが、これら全てを事細かく決めていると、選ぶことに疲れてしまう、また選択枠が多すぎてどうしていいかわからなくなることがあります。

ですから、テーラー側としても、全てをイチから説明しているとどうしてもお客さんを疲れさせてしまいますので、ヒアリングをさせていただきながらのご提案になるケースがほとんどだと思います。

もし、オーダースーツを作られる際に「いや、とことんこだわりたいだ!」という思いがある場合は、事前にその旨をお店に伝えておくと、テーラーもそのつもりで接してくれると思いますので、認識の違いが生まれづらいと思います!(もちろん当ブランドではそのようにします。)

実際にオーダースーツを作りに行く前に、ある程度知識を入れておく、というのも、思い通りのスーツを作るという意味では、とても有効だと思いますよ!

※繰り返しにはなりますが、該当箇所だけ言われてもわからない部分も多いかと思いますので、それぞれパーツ毎の細かい説明は別の機会にしたいと思います。